「壊さない断熱リフォーム」という選択〜住みながら叶える断熱改修と補助金活用
「冬になると足元が冷える」「窓や壁の結露が気になる」「光熱費がかさむ」。
長く住んできた家ほど、こうした悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
実は、今ある住宅の約8割は現行の省エネ基準を満たしていないと推計されています。
今日はそんな「今ある家」を壊さずにあたたかくする、断熱リフォームのお話です。
目次
01. 断熱リフォームの現状
野村総合研究所(NRI)の推計によると、2025年度に人が住んでいる住宅は5,626万戸。そのうち現行の省エネ基準を満たしていない住宅は、4,450万戸にのぼります。
実に約8割の住まいが「断熱が足りない」状態にあると言えます。
一方で国は、2050年に住宅ストック全体の平均でZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)水準の省エネ性能を確保することを目指しています。
NRIの推計では、この目標を達成するには2026年度から2050年度までに3,000万戸、年平均にして120万戸の省エネ改修が必要とされています。
NRIはこれを「1.6戸建て3戸直し2戸壊す」住宅市場の到来と表現しています。
新しく建てる家の性能を高めるだけでは足りず、「今ある家を直すこと」が欠かせない時代に入っているのです。
※出典:野村総合研究所(NRI)ニュースリリース「2026〜2040年度の新設住宅着工戸数を予測」(2026年6月18日)
断熱の弱い家では冬の寒さや結露、部屋ごとの温度差といった悩みが生まれやすくなります。
日々の快適さはもちろん、住まいを永く保つうえでも断熱は見過ごせないポイントです。
下図のように、断熱性能と健康改善効果の関係性を見ても、断熱リフォームの必要性ははっきりとしています。

しかし、これまで断熱リフォームはなかなか広まってきていないのが現状でした。
それは一体なぜなのでしょうか?
02. 断熱リフォームの難しさ
既存住宅の断熱リフォームには大きな需要があります。それでも多くの工務店様や施主様が二の足を踏んできた背景には、次の3つの課題がありました。
■課題① 費用がかさむ
壁や床、天井をはがして断熱材を入れ替える工事では、解体費や廃材の処分費がかかります。断熱そのものよりも、壊して片付けるための費用が見積額を押し上げてしまいます。
■課題② 暮らしへの負担が大きい
構造体だけを残すスケルトンリフォームとなると、工事は数ヶ月に及びます。その間、施主様は仮住まいへの引っ越しを余儀なくされ、費用も手間も増えていきます。
■課題③ 現場の手間がかかる
壁の中や床下の状態は開けてみるまで分からないことがほとんどです。現場ごとに納まりを調整し、下地をつくり直す手間は職人にとって大きな負担でした。
また主要構造部をリフォームする時には確認申請が必要です。さらに、検査済証のない建物の大規模リフォームを行う際には建築基準法適合状況調査が必要となり、工事に取り掛かるまでに多くの手間と費用が必要となります。
「費用」「暮らしへの負担」「現場の手間」。
この3つを取り除かない限り、断熱リフォームを広めることは難しい。当社はそう考えました。
03. 「壊さない」断熱改修という答え
「費用」「暮らしへの負担」「現場の手間」を解決するには、「壊してから断熱する」という前提そのものを変える必要があるのではないか。
その疑問から生まれたのが、断熱改修用ボード「リプラスボード」です。

リプラスボードは、新築のFPウレタン断熱パネルで培ってきたウレタン断熱材の技術とノウハウをリフォームに生かした製品です。既存の壁や天井の上から室内側に張り重ねて施工する「内張り断熱」の工法で、3つの課題に応えます。

■①「解体しない」から、費用を抑えられる
既存の仕上げ材はそのままに、室内側から張り重ねて施工します。大がかりな解体が要らないため廃材がほとんど出ず、解体費や処分費を抑えることができます。
■②「住みながら」工事ができる
工事は部屋単位で進められ、条件によっては生活しながら約3日で施工を終えることもできます。施主様は仮住まいをする必要がなく、住み慣れた家で暮らしを続けられます。
■③「下地一体型」で、現場の手間を減らす
木下地材や合板、石膏ボードと一体になったタイプをそろえています。エアコンや手すりの取り付けに必要な下地もあらかじめ確保でき、現場で下地を組む手間を大幅に減らせます。
さらにリプラスボードには、業界最高クラスの熱伝導率0.019W/(m・K)を実現したウレタン断熱材を使用しています。
張り重ねる分だけ部屋はわずかに狭くなりますが、薄くても高い断熱性能を発揮するため影響は最小限に抑えられます。
壁・床・天井用に加え、鉄筋コンクリート造(RC造)の壁・天井に対応したタイプもあり、住まいの条件に合わせて選ぶことができます。
なお断熱の効果をしっかり引き出すには、熱の出入りが大きい窓もあわせて改修することが大切です。
そして実はこの「窓と壁をあわせた断熱リフォーム」こそ、補助金を活用しやすい組み合わせでもあります。
04. 補助金を活用する
断熱リフォームを後押しする制度として、国の「みらいエコ住宅2026事業」があります。
平成28年以前に建てられた住宅のリフォームが対象で、以下の点がポイントです。
・窓などの開口部と壁・床・天井の断熱をセットで行う
・1部屋からでも補助の対象になる
・住宅の建築時期や工事の内容によって補助の上限額が変わる
申請は事業に登録した事業者を通じて行います。工務店様にとっては補助金の活用まで含めて提案できることが、施主様の背中を押す大きな材料になります。
リプラスボードはこの事業の補助対象製品として登録されており、断熱性能の区分も最も高い「F」に位置づけられています。
主要構造部の状態を確認しつつ、大規模な修繕・模様替えに該当しない断熱改修のため、確認申請が不要となり、お客様への提案から工事完了まで短い期間で行うことができます。
今年度の申請は、遅くとも2026年12月31日までです。予算の上限に達した時点で受付が終了するため、検討中の方は早めのご相談をおすすめします。
詳しい要件や補助額、対象製品の型番は以下のページでご案内しています。
05. 今ある家を、永く快適な住まいへ
新しく建てる家だけでなく、今ある家をどう快適にしていくか。これからの住まいづくりでは、その視点がますます大切になっていきます。
「壊さず、住みながら、補助金も活用できる」断熱リフォームは、工務店様にとっては施主様へ提案できる新しい選択肢です。そして施主様にとっては、住み慣れた家を手放さずに快適さを手に入れる方法でもあります。
当社が掲げる「永く、快適に、そして健康に暮らせる家」は、新築だけのものではありません。リプラスボードはその想いを今ある家にも届けるための製品です。
今ある家を、壊さずにあたたかく。断熱リフォームをお考えの際は、ぜひリプラスボードをご活用ください。
現場の納まりから補助金の使い方まで、気になることがあればお気軽にご相談ください。
